2020年8月に読んだ本のまとめです。結果的に今月のテーマは歴史と哲学でした。歴史はギリシア・ローマ時代と明治維新がメイン。歴史についてはまだまだ入り口に立ったばかりなので、これからもっと勉強したいです。
それでは、順番にご紹介していきます。
『ギリシア人の物語Ⅰ〜Ⅲ』塩野七生
ずっと気になっていたこのシリーズ、やっと読めました。読み始めると一気に進みました。第3巻のアレクサンドロスが圧巻です。
『ローマ人の物語』もまた再読したいです。アレクサンドロスもそうですが、カエサルに塩野さんの愛情が注がれまくっていてハマります。
『教養としての「世界史」の読み方』本村凌二
歴史を勉強する時は必ず現代の価値観が入るので、すべての世界史は現代史である、という持論を読んでなるほどーと思いました。
また、文明の誕生には、環境の乾燥化が重要な要素である、という説も。
『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』本村凌二
この本も同じく本村凌二さんの歴史本。専門であるローマ帝国について書かれています。
ローマ帝国はなぜあれほど広大な帝国を築けたのか、そしてなぜ滅びたのか。
『留魂録 吉田松陰の「死生観」』松浦光修
大好きなコテンラジオで吉田松陰の回を聞いて興味を持ったので読みました。
大人になってからほとんどの時間を牢屋で過ごしたというのに、まわりの人への感化力がすごい。本からでもその熱量が伝わってきます。
『明治維新とは何だったのか』半藤一利×出口治明
歴史作家の半藤一利さんと、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんが明治維新について語り合った対談本。すごく刺激的でおもしろかったです。
明治維新の最大の功労者は、グランドデザインを描いた阿部正弘と、それを実行に移した大久保利通である、ということで二人の意見が一致していました。阿部正弘、知らなかったのでもっと詳しく知りたくなりました。
『アジアNo.1英語教師の超勉強法』嶋津幸樹
TOEIC満点講師・森田鉄也さんのYouTubeで嶋津さんが語源についてめちゃくちゃ楽しそうに話していたのを見て、著書を買って読みました。
やらされる勉強から、自分の内から出てくるモチベーションで学ぶことへ変わると、全然違ってくるということ。人に教えることで自分も実力がついていくということ。
英語学習に対するモチベーションが上がる本でした。
『正義の教室』飲茶
『史上最強の哲学入門』で大ファンになった飲茶さんの本です。もともと息子が買って読んでいたのを借りて読みました。
正義とは何か。自分は何を正義と思って生きているのか、についてきちんと考えておくことは、日々の生き方にとても重要だということを感じました。
『現実を解きほぐすための哲学』小手川正二郎
丸善の哲学コーナーをぶらぶらしていた時に見つけて買った本です。
性差、人種、難民、親子など、5つの問題について、その背景に何があるのか、どうして人々がこのテーマで意見を戦わせているのか、から考えていくことが大切。
自分はどう考えているのか、自分と違う意見の人はどうしてそう考えるのか、答えのない問題について考えるヒントをもらえる本でした。
『明治維新の正体』鈴木荘一
この本は、明治維新について私たちが教科書で習うような内容は薩長新政府側、勝者の歴史である、として、敗れた幕府側から見た歴史に実は真実があるのではないか、というスタンスで書かれています。
徳川慶喜は一流の政治家だった、阿部正弘の開国は非常によく考えられた政策だった、ということが書かれていて、あまりそういう視点を知らなかったのでとても興味深かったです。
一つの歴史的事実であっても、立場を変えると見え方が変わってくる、というのがおもしろかったです。
まとめ
2020年8月は、以上の11冊を読みました。9月になると少し涼しくなるでしょうか。読書の秋が近づいてきますね。
英語の勉強もしたいし、歴史や哲学についても興味が出てきたので、もっと本を読みたいなと思っています。
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