宅建に独学一発合格するためにした勉強法

2022年11月に宅建試験(宅地建物取引士資格試験)に独学で一発合格したので、そのためにした勉強方法についてまとめたいと思います。

目次

宅建とは

宅建士とは「宅地建物取引士」の略で、不動産取引の専門家を示します。毎年20万人前後が受験する最大規模の国家資格です。独占業務として、不動産売買や賃貸契約の時に「重要事項説明」ができます。

試験科目は、「民法」「宅建業法」「法令上の制限」「その他関連知識」の4つです。合格率は毎年15−17%と言われており、それなりにしっかり勉強しないと合格は難しいです。合格基準点は毎回変動し、過去10年間では50問中31−38点となっています。

なぜ宅建を受けようと思ったか

私はFP2級を受けようと思って一度勉強をしたのですが、子供の受験と重なったりで先延ばしにしていました。結局2022年9月に受験して合格しました。

FP試験では6つある受験科目の中に「不動産」も含まれています。FPの勉強をする中で、不動産についても興味を持ったのと、私自身15年前に土地を購入し家を建てた経験もあり、人生の中でも最大級に大きな買い物である不動産について、きちんとした知識があったほうがいいだろうということも感じていたので、宅建を受けることにしました。

宅建を受けるために使った教材

そんなわりと軽い気持ちで、近所の本屋さんで配布していた受験案内用紙を、期限最終日に慌てて郵便局に持って行って申し込んだのですが(インターネット申し込みの期限はもう過ぎていた)、実際に勉強を始めてみると、なかなか難しく、かなり焦りました。

しかも今思えば無謀なことに、2022年の9月にFP2級を受験し、同じ年の10月に宅建を受けるという強行スケジュール。

使った教材を順番に紹介します。

テキスト:『合格しようぜ!宅建士基本テキスト』インプレス

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一番大事な基本テキストは、宅建ダイナマイト合格スクールのこちらのテキストにしました。選んだ理由は、無料の音声講義が聞けることと、テキストそのままpdfでダウンロードできることです。

なにせ時間がなかったので、通勤中やジムでも耳で聴いて勉強できるのがすごくよかったです。しかも、ただのテキストの読み上げではなく、テキストを使った講義が35時間分聴けるというのがすごい。

おーさわ校長のトークがおもしろくてとても楽しく勉強できました。宅建講師という職業がほんとに大好きなんだなあというのが伝わります。

この音声講義はなんとSpotifyでも聴けました。これってテキスト持ってなくても聴けるということなのですが、もちろんテキストがあったほうが勉強がしやすいので、テキスト購入は必須だと思います。

2022年度以降はもしかしたら更新されてないのかも…

テキストもとてもわかりやすい。理解が大事な民法も、暗記が多い法令科目も、ちゃんと理解して覚えられました。

分野別問題集:『わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』TAC出版

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テキストを読みながら過去問も進めました。まずは分野別にひと通り解きました。最初はほとんど間違えてました。頑張って2周しました。

年度別過去問題集:『どこでも!学ぶ宅建士 年度別本試験問題集』日建学院

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8月以降はテキスト読みと、この年度別過去問を繰り返しました。1日1年度分解きました。

10年分の過去問を3周しましたが、1周目で合格基準点を超えられたのは1回だけ。10点以上足りない回も多くあり、絶望したのを覚えています。

2回目でも基準点に届かない回もありちょっと焦りました。間違えたところを中心にテキストを確認し、覚えるべきところをピックアップして暗記しました。

その後は本試験直前まで、問題文のバツの肢を正解の文章に変えて、それを何周も通して読み直しました。

オレンジのフリクションペンで文章の不正解の部分に線を引いて正しい文章に直して、赤シートで隠しながら読みました。赤ペンよりもオレンジペンのほうが赤シートでしっかり消えてくれるのでおすすめです。

同じような問題が何度も出ていることがわかり、出やすいところが見えてきました。

予想問題集:『本試験をあてる TAC直前予想模試 宅建士』TAC出版

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10月に入ってからTACの市販予想模試を解きました。2回分解いて基準点に満たず、悲しくなりましたが、過去問よりも難しい感じがしたので、それ以上解くのはやめて、過去問のぐるぐる見直しに集中しました。

直前に難しい予想問題を解いても自信がなくなるだけだと思います。FP2級の予想模試は良かったのですが、宅建は正直微妙でした。

あと、「棚田行政書士の不動産大学」というYouTubeもよく見ていました。

あまり使わなかった教材

法律を勉強するのは初めてだったので、民法が最初はすごく難しかったです。なんとかわかりやすい教材はないかと、ネットでいろいろ検索して、よくおすすめされていた『民法がわかった』を買って読んだのですが、私にはいまいち読みにくく、途中でやめてしまいました。

『らくらく宅建塾 合格テキスト』もいろんな人がおすすめしていたので最初に買いましたが、こちらも私には合っていなかったようです。語呂合わせや表でのまとめがあって、合う人にはわかりやすいかも、と思います。

これまでいくつか資格試験を受けてきてわかったことは、

  • テキストは必要十分な情報量があれば、あとは自分に合うか合わないかで決めた方がいい
  • 途中で合わないと思ったら、もったいないけど他のテキストに乗り換えた方が結果的にはいい

ということです。合うか合わないかというのは、文字の大きさやフォント、色使い、イラストの多さ少なさ、紙質などです。私の場合は、文字が大きすぎず、イラスト少なめで文字多め、あまりカラフルでない、紙は薄め、が好きです。

宅建を受けるまでの勉強スケジュール

今回も、スプレッドシートで計画を立てて勉強をしました。計画どおりに進まないこともあるので、こまめに調整しました。

9月11日にFP2級の試験があったので、それまではテキストの音声講義を聞くことにして、FP2級が終わってから過去問を毎日解きました。

スキャンしたら見えにくくなってしましましたが、下の写真のような解答用紙を自分で作って、答えの番号だけでなく、全ての選択肢の正誤をつけてから答えを記入するようにしました。

まとめ

宅建は、今まで全く触れてこなかった民法や、宅建業法、法令上の制限といった、法律に関する科目が多いので、理解するのに時間がかかって、簡単な試験ではありませんでしたが、なんとか自己採点では40点を取ることができ、独学でも1回で合格することができました。

過去問と同じような問題が出ることが多いので、年度別過去問10年分を何回も繰り返し解いて、そこに出てきた内容をテキストで確認しつつその周辺知識も一緒に読むことで得点が伸びてきたと思います。

どんな試験でもそうですが、勉強中に過去問で基準点をクリアできなくても、最終的に本番で点が取れたら大丈夫なので、諦めずに最後までやり続けることが大事だと感じました。

これから受験する皆さんの参考になれば幸いです。

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