【超相対性理論メモ4】#10-12セルフブランディングの功罪

コテンラジオの深井さん、学びデザインの荒木さん、Takramの渡邊さんが語り合うポッドキャスト『超相対性理論』。第10回から第12回のテーマは荒木さんからの「セルフブランディングの功罪」です。(途中に入っているリンクは私が調べた関連サイトです)

引用力
エバーノートにテーマごとに準備している(渡邊さん)
「常識の再定義」とか「当たり前の再発見」とかのノートを作って、いろんな本の横串でそのテーマに関わるやつをわーって書く
同じようなテーマが乱立するけど結局検索するから大丈夫
お隣にある引用が芋づる式にでてくる

私も同じようにエバーノートに興味あるテーマのノートを作って、読んだ本の中から関係する文章を書き溜めていたので、嬉しくなりました。
ちなみに今作っているテーマは「なぜエリートがオウム真理教にハマったのか」「上から目線ではない支援とは」などです。

荒木さんから、このテーマを選んだ背景、セルフブランディングの罪の側面として、
①自分を商品化することにつながりかねない
②見られ方ばかりを意識して自己が不在になってしまうのではないか
③大きな記号で人を見てしまう危険性
が挙げられました。

記号化すると解像度が下がる 一方で、記号化して解像度を下げないと伝わらない 
今世の中に存在している概念に自分を記号化して当てはめるのがセルフブランディングとして一番簡単
だけど、解像度が下がると本来自分がしたかったブランディングとベクトルが変わってしまう

活動先行で後からネーミングはあり。だけどネーミングファーストで苦しくなる人を見かける
マーケットインで、こういう言葉が目立ちやすい、拾われやすい、と言う理由で、そこに実態を埋め込もうとすると、そこから降りられなくなって苦しんでいる人がいる 
期待値が出てきてしまう 

『デスゾーン』栗城さん 
マーケターとして優秀だった
実力がまだない中で資金を得て山をエンターテイメント化して、本人は下りられなくなってしまった
自分が何者であるかを宣言することは期待を背負うこと

この回を聴きながら、セルフブランディングに縛られて苦しんだ人として私が思い出したのが栗城さんだったので、荒木さんからも同じ本が紹介されて少し嬉しかったです。『デスゾーン』は、亡くなった人のことをそんなに悪く言わなくても・・・と思いながら読みましたが。

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本)

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河野啓
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やってることと言ってることのずれが生じたときにどっちをどう整えるのか
セルフブランディングの第一歩目 記号化することで人に思い出してもらえる
一方で、新しいことに挑戦できるかにもかかわってくる。変化を固辞することにつながる。
ブランド=焼き印=容易に変えられない

葛飾北斎 何回も改号した 93回引っ越した 
自分自身を変えることで自分自身が見るものを変える 
自己模倣せずに新しいものを作るためのスイッチが名前を変えたり引っ越すことだったのではないか
実態が先か名前が先か 実態が先じゃないと絶対うまくいかないと思う 

内発的な言葉と外発的な言葉がある 
外からの見られ方がベースになって名付けることの怖さ 
自分の内面から出てくる「かくありたい」というのは健全なアプローチ 
こういう呼ばれ方をされると着目されるかな、市場価値が上がるかなというのは危ない

市場価値」は危うい言葉 
それを個人に適応してしまうと人間の価値が需給関係で上下してしまうことになる
外発的に依存してしまうと、市場に評価されるから俺は偉いのだということになる

生活は一定以上あると気にならないけど一定以下になると深刻 最低ラインをまず決める 
最低ラインを超えるまでは市場原理で動いてもいいけど、そこを超えたら内発的に動き始めるとかなりナチュラルに自分のやりたいことができる その時に満を持して誰からも支持されない肩書を使ってもいい
そのスイッチの切り替えが難しい

承認欲求=外発動機からスタートすると切り替え難しい 承認欲求もお金も最低ラインが決まっている 
ある程度行くとそこからはあまり気にならなくなる
衛生要因と動機要因と同じ 最低ラインは自分で決められる

TAKRAM RADIO 経営学者の本條晴一郎さん 
何回も専門分野を変えている 物理学者→ハラスメント研究→ガンジー→経営学→経営×デザイン

SPINEAR (スピナー)
Vol.81 キャリア・研究分野を越境する〜振り子の振れ幅 | TAKRAM RADIO | SPINEAR (スピナー) デザイン・イノベーション・ファームTakramの渡邉康太郎が毎月様々なゲストとトークセッションを繰り広げながら世の中に新たな「問い」を投げかける実験的・社会実装型プロ...

肩書を作る、記号を作ることがセルフブランディングの第一歩だとして、そこから着実に業績を積んでいくわけだが、作った業績に安住せずにその記号自体を破壊していくのがキャリアチェンジ 自分で山を作る、山を崩す、次の山を作る、をどれだけ恐れをなさずにできるか

セルフブランディング=名付け行為=名を捨てることとセット
名前を捨てられないことがセルフブランディングの病理
セルフブランディングをセンスメイキングするレベルに達するまでにインプットがめっちゃ必要だろう、環境を可変させるインプットが必要 環境を可変させるためには捨てることが必要 
セルフブランディングの変更は名前を変える、環境を変える、古い自分を捨てることである、だから北斎は93回引っ越したし30回名前を変えた

エドワード・ウィッテン 仮説M理論
1990年フィールズ賞 大学の最初の専攻が歴史学と言語学→大学院は経済学→応用数学→物理学で博士号 彼のなかではすべてにセンスメイキングが行われていたのではないか

行動と名付けは循環運動
ある瞬間でみれば名づけファースト行動レイター、ある断面を切り取れば行動ファースト
フローと俯瞰の循環運動 自分のベースになっている概念を再評価していく 
適度に環境を変えながら循環運動をし続けるためのインプットをちゃんとしている状態をつくっていくとセルフブランディングがいい感じで回っていく

肩書の方向性①所属を説明する②専門分野を説明する③ミッションを説明する
承認欲求や経済的な最低限のレベルが満たされたときに、自分を紹介する肩書は自分の所属ではないというのが共通してある
何をつきつめているのか、何をミッションとして抱えているのか、を説明してみたいというのが自然な欲求
肩書に対する問いを止めないことが大切 内発のための問い 自分は何者なのか 自分に腹落ちさせるための問い

超相対性理論は深井さんにとってブランディングを壊すチャンネル 歴史の話してないから

セルフブランディング、自分では今まで考えたことがありませんでした。自分の強みは何か。名付けをすることで伝わりやすくはなるけれど、それにがんじがらめになって動けなくなることは避けたい。セルフブランディングは流動するもの、自分に問い続けることをやめない、のが大事なのかなと思いました。

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