コテンラジオの深井さん、学びデザインの荒木さん、Takramの渡邊さんが語り合うポッドキャスト『超相対性理論』。第7回から第9回のテーマは渡邊さんからの「世界の見方が変わったこと」です。(途中に入っているリンクは私が調べた関連サイトです)
三浦梅園「枯れ木に花咲くより生木に花咲くを驚け」
当たり前に捉えがちだけど、日常のあらゆるものが驚きに満ちているのかもしれない
世界の見方がアップデートされると全てがめちゃくちゃフレッシュに見えることがある
目の前に奇跡が起こるんじゃなくて自分の中に奇跡が起こると全部が学びになる
自分が何をやりたいかより組織の要請が何かを読み解きそれをいかに効率的に解いていくかが中心になっていたことに気づいた
そのタガを外した瞬間から内面から溢れるものがいっぱいあった
ルールに則って解を出す(左脳中心)から答えのない世界で自己表現(右脳)へ
マグマのように溜まってたものがある時溢れた
大事な意思決定って多分に飛躍がある 後づけで説明するときには合理的にするけど、その瞬間に合理性を求めると何も動けない
悩んでいる人って合理的に説明しようとしてスタックする
自分としっかりコミュニケーションしないと 内省 振り返って言葉にすること
一番大事なコミュニケーション相手は自分 自己欺瞞は怖い病気、拗らせると自分に対するアクセス権を失う
ティム・アーバン TED『先延ばし魔の頭の中はどうなっているか』
締め切りがあるものは先延ばししても結局はいつかやる
本当に大事なものは締め切りがないもの
自分の中のそれにちゃんと意識的になれるかが大事
楽器は右脳と左脳のつながりをよくする
音楽を聴く=庭でやる小さな花火 音楽を演奏する=花火大会
道具を確実に使えるようになる快感 確実にちょっとずつ上手くなってるという快感
佐々木正人さん(東大)
どのように卵を割るかを観察 1回目は当たりをつけて2回目で割る 卵は道具になっている
http://www.ynl.t.u-tokyo.ac.jp/project/RobotBrainCREST/results/pdf/sasaki.pdf
身体を思い通りに動かす快感
ダンスは道具がないように思うかもしれないけど地面という道具と戯れているのかもしれない
アラン・ライトマン『宇宙と踊る』 物理学者 MITで物理学と文学を教えている
Dance for two 一人のダンサーが地球と踊っている
思い通りに動かす快楽
熟達すればするほど難易度が下がる 退屈になるから難易度を上げないといけない 難易度を上げるには予想外の出来事を起こす必要がある 他者と関わることや自分の体が思い通りに動かないなどの新しい工夫をしなきゃいけない
1グラム1度1秒にこだわってコーヒーを入れる
豆香洞コーヒー
ちょっとずつ何かに上達していく経験をコーヒーという少ないパラメーターの中でリハビリ的に思い返すことができた
ミハイ・チクセントミハイ フロー理論 横軸が自分のスキルレベル 縦軸が挑戦度合い フローが起こるとスキルと挑戦のバランスが取れている 自分のスキルに比べて難易度が高すぎると不安、低すぎると退屈
現状の認識と目標の認識のギャップがチャレンジ度合い 他人から見ると無茶でも自分では何とかできると思っている 認知って大事
『唯識の思想』
茶道 一瞬沸騰をさます瞬間にハッとする 釜の音が一瞬なくなる 松風 突然の静寂に驚かされる 不在によって存在を感じる
お茶を飲むという日常をあえて儀式にする 当たり前のできことに宿る意味、発見する姿勢を茶室という非日常の空間が気づかせてくれる
美術館も同じ ホワイトキューブの中にあるものには意識的にならなければいけないというスイッチを入れられる 自分の気の持ちよう一つであらゆる瞬間が茶室的、美術館的になるかもしれない
日常と非日常のスイッチング それを活用して世界の見方を変えることができる
異質なものを入れることでモードが変わる
日常再発見のスイッチ
散歩するときにカメラを持つだけで風景が変わる
マインドフルネス=今ここを生きる
対話型 人と話して呼び覚ますタイプ
熟考型 視覚から映像を想像して考えるだけでSomething Newを発見できる 視覚情報、聴覚情報どこに敏感かの違い?
3人とも思考が発散型
自分自身のキャラクターも相手のキャラクターも深く理解していないと上手くやっていけない
自分のモードを切り替えるためにフロー、ゾーンに入る必要がある 無我夢中になる
自分から意識が離れて俯瞰するようになる
チクセントミハイはこれをエクスタシーと言った
エクスタシー=自分の外側に立つ=無我夢中 夢の中、自分の外
空間的ないし時間的に切り離す 空間的・時間的距離をとる
SFの効果 近内悠太『世界は贈与でできている』
日常の出会いなおし
マインドフルになれる人は物理的な距離関係なく日常に出会いなおすことができる人
環世界 人間は複数の環世界を行き来できる(ハイデガー)
一方で動物的に一つの環世界にとりさらわれることもできる 動物の時間と人間の時間を行き来するのが人間かもしれない 動物的に一つの環世界にとりさらわられることを存分に楽むと、違う動物として元の世界に入っていくことができるから出会いなおせる
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』
育ってきた家庭から生じる、自分には気づけないブラインドポイントによって社会との軋轢が生じる 強みでもあり弱みでもある
前向きに生きるために過去をいろんな形で解釈する
結局は自分のものの見方 ストーリーは作ることができる
ポール・ジョセフ・ガリーノ『脚本の科学』
自分に元気を与えるストーリーを作った方がいい
チャップリン「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」
悲観的な人間からしか生まれないことがある一方、悲観的になりすぎると誰にとっても得がない
自分の人生を悲観的に見すぎるのは自傷行為
悲観的に見る構造が出来上がっている 構造自体を変えないと
有り難さ 日常の再発見 自己革新
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